小説好きの読書日記2
「アリバイ崩し承ります」 大山誠一郎
ジャンル、ミステリー。一話完結型の小説。
読みやすさ・・・・・・・3点
作中設定・・・・・・・・2.5点
展開・・・・・・・・・・2点
登場人物の魅力・・・・・2.5点
ストーリー・・・・・・・2.5点
※5点満点で評価
読んでみての率直な感想は、確かにアリバイ崩しはよく考えられていましたが、物語の内容としてはイマイチといった感じです。
評価が低い理由としては、そのアリバイ崩しには無理があるというか、犯行を見ていないと説明できないのでは?と思ってしまうからですかね。
あと、「6話の時計屋探偵と山荘のアリバイ」の話が評価を大きく下げてしまった。
アリバイを見つけないと少年が犯人にされてしまうのでアリバイを見つけてほしいという内容だが、アリバイがないだけで最重要人物にされしまうのはおかしいのでは?
殺人の動機が少年にあるという描写があるが、肝心の殺人の証拠がないのに容疑を深めていくのは無理すぎる。もっと良いストーリー展開があったと思う。
個人的には評価の低い作品ですが、「5話の時計屋探偵とお祖父さんのアリバイ」は面白いと思いました。アリバイの部分はもちろん、ストーリーも上手くできていて、こういう話を書けるなら、他の話もストーリーを練って欲しいと思いましたね。
今回は酷評をした形になってしまいましたが、あくまで個人的な感想です。アリバイ崩しがメインの作品ですので、評価が分かれる作品なのかもしれません。
気になった方は読んでみてはいかがでしょうか。